昨日、予告していた誕生日パーティーについて書こうと思ったのだが、20時頃にはすっかり夢の中だったので、書くことができなかった。
かなり内輪の話なので、楽しくないと思われる方も多かろう。しかし、この日の話は内輪だけで笑ってくれればいいと思っている。
それでは、書く。
この日は、何度もブログに登場してきている、F氏の誕生パーティー。
まずは誕生日パーティーに至るまでの経緯を綴っていこうと思う。
誕生日パーティーから遡ること1週間前、イガグリ2号と僕は、Nちゃんの家に向かう途中だった。
地下鉄の切符を買いながら、以下のようなやりとりがあった。
「イガ2: そろそろイガグリ1号の生産記念日でありますね、博士。1号(F氏)のために何かしたいのであります!」
「僕: 私も考えておったのだよ。しかしだね、2号、ただの生産記念日では楽しくない。サプライズパーティーにしようではないか」
「イガ2: さっすが博士!よっ、大統領ー!」
「僕: むふふ、イガ2号よ。ご褒美に錆びたお前にオイルをさしてやろう。」
なんてなやりとりの末、F氏の誕生日にはサプライズパーティーをすることに相成った。
ところで、このようなやりとりがあったのは11月12日。パーティーをやろうと思っていた26日。つまり、計画実行までは、2週間もあったのだ。
2週間もあったので、2人は企画らしい企画もせずにいた。
5日ぐらい経った辺りで、このままじゃイカンと思った僕は、F氏の彼女(七福神の彼女)に相談をした。
七福神の彼女も大賛成をしてくれた。
そのあたりから急速に話が進んでいった。
七福神の彼女に相談をし、女性グループたちに日程について打診してもらった。
僕の中ではある程度、企画ができあがったいたのだが、その企画を実行するための日程がなかなか合わない。つまり、みんなが集まれる日がないのだ。
当初は、F氏の誕生日である22日だった。しかし、集まれるのは、僕とまりも2人だけ。26日も計画発起人のイガグリ2号ですらダメな状況であった。
万策尽きたかと思った18日の夜に、なかば諦めムードで七福神の彼女に電話をした。
そこで彼女が、
「明日(19日)はどう?」
と提案。
19日は単身赴任している父親が帰ってくるので、時間的に厳しかった。急なことなのでどうせ無理だろうと思っていたのだが、イガグリ2号に電話してみるとオッケーとのこと。
まりもとNちゃん担当の七福神の彼女の結果を聞くと、Nちゃんはオッケー、まりもは返信なし。まりもは翌日が仕事でも朝まで飲む豪傑なので、来てくれるだろうと思い、19日に実行することにした。
色々、僕の中で企画していたことがあったのだが、企画の中で肝心な誕生日の曲がみつからなかった。
レンタルCD屋を2〜3軒回ったのだが、一向に見つからない。
その計画を諦めざるを得なかった。
Nちゃんの家でパーティーをすることになったのだが、Nちゃんの家に向かう途中、まりも不参加との衝撃的なニュースを聞く。かなり残念。
パーティー開始の1時間前、皆で集まってできた即席のサプライズパーティーは以下の通り。
F氏カップル以外の僕らがNちゃんの家に集まって、飲み会をしているように装う。F氏カップルを呼び、参加してもらう。F氏が酔っ払ってくるだろう1時間後ぐらいに、僕がイガグリ2号の彼女を批判をする。一発触発の雰囲気。Nちゃんが止めに入るのをサインに、H氏が謝る代わりに何か歌えという。僕がハッピバースデーを歌う。皆で続きを歌う。シャンパン、ケーキ。という流れ。
これがなかなかうまくいった。僕とイガグリ2号の演技は、なかなかのもんだったのだ。
七福神の彼女がF氏を迎えに行ってる間、具体的な企画を煮詰めていた。
Nちゃんにも喧嘩を止める演技をしてもらうようにお願いをするのだが、Nちゃんは
「えー、やだー!」
「七福神の彼女にお願いしてよー!」
などとたわ言をいう。まぁ、実際、演技はかなりテレる。しかも、彼女の止める行動によって喧嘩が終わるのだから、重要といえば重要なのだ。
結果的には承諾してくれたのだが、他の演技の部分でH氏と計画の食い違いがあったため、F氏が来る最後の最後まで話し合いが続いた。
F氏がNちゃんの部屋に入ってくるなり、シャワーを浴びたいとのこと。
チャンス到来!
七福神の彼女には、最終計画を伝えていなかったので、マッハ6の速さで説明をする。
F氏がシャワーから出てきて、乾杯。
和やかなムードで飲み会は続く。
30分ぐらい経った辺りから、Nちゃんと七福神の彼女が、やったらイガグリ2号の彼女の話をしようとする。
「早く始めろ!」
というサインだったのだろうが、F氏が酔っ払っている様子がない。F氏は意外に敏感な人なので、酔っ払ってなければバレてしまう恐れがあった。
また、僕にはまだ心の準備ができていなかったし、演技をするだけの酔いが足りない。
僕はひたすら違う話になるように、話の腰を折りまくる。
そろそろF氏が酔ったと思った頃に、
「僕: ってかさぁ、最近彼女とうまくいってないんでしょ?」
「イガ2: そうなのよ。」
「僕: イガ2も彼女をぞんざいに扱ってるところあるかなぁー」
するとどうでしょう。
F氏もイガグリ2号にガンガン突っ込みをいれるではありませんか。
これじゃあ、イカンと思い、さらなる突込みをイガグリ2号に入れる。
「僕: まぁ、そもそも2人はあってないもんな」
「僕: 早く別れればいいじゃん」
「僕: そもそも無理なんだって」
なんてな小言をいう。
こっからが爆笑。
イガグリ2号が掛けていたメガネをスチャッと外して黙り込む。
かなり細かい演技。
その間も僕は追撃を忘れない。
「僕: まぁ、よくも合わない2人がここまでやってきたよなー、あははー」
そのときである
「イガ2: さっきから聞いてるけどよ、それはねぇーじゃねぇーの?」
でました!!喧嘩ぼっぱーつ!!
はっきりいって、僕とイガグリ2号は喧嘩などしたことがない。それを知ってるF氏だけに、ばれてしまう危険があったのだが、
「F: イガグリ2号も落ち着いてなっ。せっかくの飲み会だしよ!ポールもいいすぎたべ、なっなっ!」
といってるありませんか!だ・ま・さ・れ・て・る!!!
しかし、僕とイガグリ2号の演技はとまらない。
「僕: いいすぎも何も、本当のこと言ってるだけじゃーん!あははー」
「イガ2: はぁ?いい加減にすれよー!」
「イガ2: 表でろや!」
表に出ろ、なんて表現も古めかしさを感じるが、イガグリ2号は立ち上がった。
F氏は必死に止めに入って、
「イガグリ2号: 落ち着け!落ち着け!!なっなっ!」
その時である、Nちゃんが
「Nちゃん: ポールも言いすぎだよぉ…。謝りなよ…」
最高のタイミングです!!彼女もなかなかの演技派じゃありませんか!
「僕: なんでさぁー、本当のこといってるまでじゃん」
「イガグリ2号: じゃあよ、謝んなくてもいいから、なんか歌、唄えや」
「F: おぉー!許してやるのか!そういうイガグリ2号のこと好きだよー!!」
F氏は、安堵の表情で必死のフォロー。
「僕: じゃあ、唄うわ。」
「僕: ハッピバースデー、ツゥーユー♪ハッピバースデー、ツゥユー♪」
そのくだりを唄った辺りから、皆も参加し、
「みんな:ハッピバースデー、ディア、F氏ー♪ハッピバースデーツゥーユー♪うおぉー!誕生日おめでとー!!」
F氏は状況を飲み込めない様子で、
「F:えっえっえっ!!なになにー!?」
ってな感じ。
大成功!!!事情を説明した後、事態を飲み込んだF氏は感激していた。
演技した甲斐があったわぁ。
その後、シャンパンで乾杯をし、ケーキを食べる。
勝利の美酒はうまかった。
1時間後ぐらいにカラオケに行ってはじける。
2〜3時間、唄ったのだろうか、解散。
面白かったサプライズパーティーだった。
解散の時に思ったのことがある。
この妄想倶楽部のメンバーは基本的に寂しがりやの集まりなんだと思う。
また、近いうちに会えるのに、最近会ったばっかりなのに、別れ際にはとっても寂しそうな顔をする。
口に出す人、出さない人は様々だが、寂しさがヒシヒシと伝わってくる。
Nちゃんなんかはそれを正直に口に出すし、イガグリ2号と僕はまだまだ遊びたいと言う。F氏はテレやなので、直接的には口に出さないが、あのスポットおもしろそうだよなぁーなんていう。
一番、大人っぽい七福神の彼女がいなかったら、どうなることやらと心配になる。
悪い意味ではなく、良い意味の寂しがりやの集団なのだと思う。
そんなところも居心地がいい一つの理由なのかもしれない。
あぁ、楽しかったなぁ。