ポールの徒然なるままに


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続 白球を追いかけていたあの頃
前回のつづき。

前回の日記に書いたが、週末にはバカボンのパパに誘われて、キャッチボールをしていたのである。
そういう経緯があったからか、自信過剰であったからかはわからないけど、僕はキャッチボールには自信があった。
父親が投げる速球を難なくキャッチできていたし、小3であったにも関わらず、その技術である。自分を天才であると信じて疑わなかったのである。

夏休みのある日。蒸すような暑さの日であった。
僕は暇をもてあましていたので、ブラッと近所の公園にブランコを引っ掛けに行ったのである。

ブランコには、同級生の女の子が2名。ブランコだけに、ブラブラして遊んでいた。
「少女達、どうも。僕である」
僕は、軽く挨拶を交わす。
「しかし、なんだね。こうも暇だと早く学校が始まらんかと思ってしまうものだ」
続けて僕は言う。
「なにか楽しいことはないものか?」
と僕は少女たちに問うた。
「そうだ!あたしのお兄ちゃんが原っぱでキャッチボールしてたよ」

その言葉に、僕は大きく反応した。
というのも、そのHさんのお兄ちゃんは、少年野球団に所属しており、しかも、チームのエースであったのである。
そのHさんのお兄さんの体躯たるや、小6であるにも関わらず、たいそう立派であった。
良い言い方をすれば、立派。悪い言い方をすれば、おっさん体型。僕から言わせればおっさん少年ではあったけれど、彼は周りから一目置かれるような、そんな体躯をしていたのである。
しかも、地区ではそこそこ有名なピッチャーであることは、僕も知っていた。
父親とばかりキャッチボールをしていたので、僕も少々飽き飽きしていたし、自分の実力は如何ほどのものかは気にはなっていた。

まさに、僕の腕っ節を試すにはおっさん少年は絶好の獲物ではあるまいか。腕が鳴る。
僕は急いで愛車のスーパーサイクロン号(自転車)に跨り、シャコシャコと原っぱへ向かった。

しめしめ。やってるやってる。
僕は薄笑いを浮かべながら近づいた。
「やあ、どうも。僕とキャッチボールをしませんか?」
藪から棒に僕は尋ねた。おっさん少年は少し驚いている様ではあったけど、僕のことをおっさん少年の妹の同級生だとわかると、
「あぁ、いいぜ」
と快諾してくれた。
「獲物はかかったぁー!!!」
僕は心中ニヤリとした。

最初は、かるーく肩慣らしである。
のらりくらりとキャッチボールをした後、僕は切り出した。
「キャッチャーをやります!本気に投げてきて!」

僕は彼にサッと背を向ける。
ゆったりと歩き、おっさん少年と距離をあけ、横綱のようにどっしりと座る。
と同時に、おもむろにうつむいていた顔を上げ、カッ!!と目をみひらく。
「こいっ!!!!」

火蓋は切って落とされたのである。
おっさん少年は、ゆっくりとモーションに入る。
圧倒的な威圧感である。
試合さながらのモーションである。
「へいへい!!ピッチ、こい!!」
僕はまくし立てる。


ビシッッ!!!


ボールが手から放たれる!
目にもとまらぬ、豪速球ッ!
放たれたボールは光を放つかの様ッ!



バッシーン!!!


僕は受け止めた!





顔面で。




ぎゃー!!!!


目にもとまらぬ豪速球。あまりに速球すぎて、本当に目にとまらなかったのである。

顔面直撃。
あまりの痛さに気絶するかと思った。もうその痛さたるや、筆舌しがたい。本当なら、虫のように足をバタバタして、
「痛いよぉ痛いよぉ!!!!」
と叫びたかった。
しかしだ、調子こいていた手前、痛がることもできない。平静を装うしかできないのである。
「おっと。ちょいと顔面に当たったようだ。あはは…。さて、おやつの時間だ。さらば」
そんなことを言い残し、すばやくその場を去った。

角を曲がった瞬間に地面に倒れこみ、バタバタと悶絶したのは皆さんにも想像に難くないことであろう。
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