ポールの徒然なるままに


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ハナクソだぜ!

 前歯が差し歯の僕でも、好いてくれる女性がいるのである。
 
 
 先日、その女性(以下:ドラミちゃん)からメールがきた。
 「今からみんなで飲もー!」
 すなわち、酒席への誘いである。


 その日は土曜日。
 自宅で勉強をしていたため、長時間、机にへばりついていた。
 翌日も休みである。
 特に断る理由が見当たらなかったので、僕は誘いを受けた。


 僕は掛けていたメガネからコンタクトに変え、会場である友達のマンションに向かった。
 友達のマンションに着く。
 玄関の扉をドンドンドン!
 「たのもうー。たのもー!!」
 インターホンがあるのだが、あえてのノック。
 扉が開き、部屋の主人がでてきた。
 「あっ、いらっしゃーい。どうぞ」
 僕は部屋に入る。

 
 入室して、空いている席は探す。
 ドラミちゃんの隣だけが、ぽっかり開いているのである。
 不自然にもぽっかりとだ。
 「むむっ。敵の作戦か」
 僕は邪推した。
 しかし、ジェントルメンの僕は、そんな邪推を顔にも出さず、スチャッとドラミちゃんの隣の席に着席した。
 そして、乾杯。
 すすむお酒。
 弾む会話。
 良い酒席であった。
 
 
 ある時がくるまで、だ。
 

 ドラミちゃんと別の女性が仕事の話で盛り上がっていた時だ。
 僕は黙って話を聞いていた。
 心の中で、
 「よく喋る口だなぁ」
 と思いながら、しっぽりと酒を飲んでいた。


 ふと隣のドラミちゃんを見た時のことである。
 口の上、すなわち、鼻に目が行った。


 ハナクソ!!!!!!


 彼女の鼻からちょこんとハナクソとおぼしき物体が出ているのだ!!
 僕は自分の目を疑った。

 
 夢か幻か。
 僕は目を擦る。
 

 もう一度、ドラミちゃんの現場に目をやる。
 

 ハナクソ…。
 やはり、ドラミちゃんの現場には、ハナクソちゃんが存在するのだ。
 

 よく動く口の上に、ハナクソちゃんが
 「えへへ。ども。ハナクソでっせ」
 ってな感じで、ひょっこり顔を出しているのだ。


 見てはならない。
 僕はジェントルメンだ。
 僕は心の中で呟いた。
 しかしだ。
 話している相手の顔を見ないで話すのは、とても不自然。
 目だ!目のみを見るのだ!
 現場はみてはならない!
 目だ!
 目だ目だ目だぁー!


 しかし、見てはいけないと思えば思うほど、現場にしか目がいかない。
 「事件は会議室で起こってるんじゃない!現場で起こってるんだ!!」 
 僕は織田裕二ばりに叫びたくなった。


 僕は懊悩した。
 ハナクソが出ている旨を言うか言わぬかをだ。
 その時の懊悩といえば、哲学的とも文学的とも呼べるほどの激しいものであった。
 懊悩の後、僕は言おうと決意した。
 言うも罪。言わぬも罪。
 それならば、僕は早く自首がしたかったのだ。
 逃げ隠れするより、早く自首をして刑期を全うしたい。
 早くシャバに出たい。
 僕はそう願ったのである。


 問題は、どのように自首するかである。
 「あはは!おまえ、ハナクソでてんぞー!」
 いやいや、いかん。軽すぎる…。


 「僭越ながら申し伝えたい事がございます。あなた様、ハナクソが出ているのであります!」
 いやいや、いかん。堅すぎる…。


 ドラミちゃんがトイレに行っている間に考え抜き、
 「なんかゴミみたいなのがついてるよ」
 と言おうと決意した。


 ドラミちゃんがトイレから戻り僕の席の隣に着いた。
 意を決し、僕は伏せていた顔を上げ、ドラミちゃんの方を向いた。
 

 あれ、ないっ!!
 ハナクソがないのである!!!

 あっ、トイレでとったー!!!!

 
 よかった!
 平和だ!
 これで世界は平和になる!
 万歳万歳!
 終戦記念日だ!
 白鳩パタパタである。

 

 僕が一人祝杯をあげ、泥酔したことは言うまでもない話である。


 

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