ポールの徒然なるままに


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ソフトバンクのお兄ちゃん似の人

我を失って、電車に乗っていたのである。
その日は仕事の後に、3時間の講義。
非常に疲れる。くったくた。
まさに、魂を奪われる魔法の講義である。
したがって、講義が終わったあとは、ちょうどハニワのような顔になっている。
そんなワケで、我を失って、電車に乗っていたのである。


ヨロヨロしながら、神保町で電車に乗る。
夜の10時。
電車は、スキスキのスキッパー。
ドスンと電車の椅子に座り、そのままハニワ。
本を読む気にもなれず、mixiをする気にもなれず、その日は裸踊りをする気にもなれなかったので、ハニワのまま空中をながめていた。


すると、だ。
何やら熱い視線を感じる。
むむっ、向かいに座る人を見ると、黒人の男である。
僕を見ているのである。
ちょうどソフトバンクのCMに出てくる黒人男性に似ている。
彼の着る赤いネルシャツが、彼の黒さを際だたせている。
まさに、ガングロ、まごうことなき、黒人男性である。
そんな黒人が僕の方を見ているのである。


するとだ、僕の方を見て、彼は満面の笑みで微笑むのである。


二パッ。(微笑んでる音ね)


どしたどしたー!である。
いったいなぜ微笑んだのか。
そして、そもそも僕に微笑んでいるのか?
僕はあごを突き出して、んーっと見てみる。


彼の微笑み先は、やはり僕だ。
目がばっちりあっているので、僕はなんだか恥ずかしくなり、本を取り出した。


本で顔を隠し、考えてみる。
当然、活字は一切読んでいない。
「僕の顔に、ご飯ツブでもついているのか?」
「いつものように社会の窓が開いているのか?」
顔を触ってもご飯ツブついていないし、社会の窓もクローズだ。
いったいなぜ、僕へ微笑なのか?
黒人は僕へ、命題を突きつけたのである。


煩悶した挙句、念のためもう一度、本の上のから彼を覗いてみた。
彼は真顔で中吊り広告なんかを見ている。
しかし、また僕の方を向いた!
目が合う。


二パッ。(微笑んでる音ね)


僕は急いで、亀が甲羅の中に隠れるように、本の中に隠れる。


はぁはぁ…。
いったい何のだ!?
あの屈託のない微笑みは、いったい何なのだ!?
純粋無垢な微笑み。
なんなのだ!
僕はますます煩悶した。


ただ、黒人は怪しい様子は一切ない。
モーホーなわけでも。
ストーキングをしそうな人でもない。
単純に、イノセントスマイルを武器にする黒人なようだ。


ただし、僕は煩悶する。
活字を一切読まない、読書が続く。


そんなことをしているうちに、僕が、急行から各駅停車に乗り換える駅である。
「もういやッ!!」
僕は電車を降りたのである。
すると、黒人も追いかけるように降りたのである。
シオシオのパー。


もうイノセントスマイルにやられたくなかったので、僕は彼より1つ横の電車の乗車口から乗った。
つまり、少し遠くから電車に乗ったのである。
遠くから観察する。


こっちみた!!


二パッ。(微笑んでる音ね)


もうね、あまりの素敵な笑顔過ぎて、僕も微笑み返しちゃったよ。
屈託の笑顔ったらないね。
あんた、いかした黒人だよ。
降参である。


そんな降参した僕が最寄り駅で電車を降りる。
電車に乗っている彼を見る。
目が合う。


二パッ。(微笑んでる音ね)


そして、彼は僕に向けて親指を突き出した。

 

グッドラック!!

 

どーん!!


電車は出発した。
グッドラックつきの笑みで黒人の彼は、僕の視界から横に流れていったのである。

 

以上です。

 

 

 


 

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