ポールの徒然なるままに


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ジムで見かけたカマキリ男
みなさん、お元気ですか? 

井上陽水です。 

と、30歳以上でなければ分からないようなことを、サラッと言ってしまうところが、僕の人気の秘訣です。 




震災以来、筆を、いや、キーボードを置いていた。 

理由は有るようで無いけど、無いようで有る。 

有る。 

理由は書かない。 


筋肉ゴリラになりたくて、ジムに通い始めてはや半年。 

ジムに通い始めたことは、前回の日記に書いた(ガイジンとのコミュニケーションについて)。 

現在も当初と変わらず、基本的にはプール。 

僕の通うジムのプール業界では、いまではすっかり、「シャーク・ウラカミ」として名を馳せている。 

シャーク・ウラカミ的には、ここ半年で、ジムについての感想がある。 





「ジムって、変な空間」 

ということである。 





なるほど、考えてみるとそうである。 

わけのわかんないベルトコンベアの上を必死に走る。 

わけのわかんない鉄の塊をあげたり、さげたりしている。 

そんなわけのわからないことをする空間に集う人間は、やはり変な人が多いのだ。 

変な人とはなにか?

もう少し限定的に言おう。 

自己陶酔型の人間、すなわち、ナルシストが多いように思う。 



今までそのジムで、数人のナルちゃんとコニャニャチハをしたのだが、先日、ナルシストの中のナルシストなかのナルシスト。

キング オブ ナルシスト目撃した。 

本日は、その彼について書きたいと思う。 




その日もご多分に漏れず、プールでシャークになっていた。 

陸に上がり、スロープで滑らないように、ペンギン歩きしてシャワー室に向かう。 

シャワー室では前回に出会ったような暴力的な外人に怒られたので、小さくなってシャワーを浴びる。

体を拭いてドライヤーのある部屋に向かったのである。 

その部屋には一人の人物がいた。 





キリリッと鋭い顔の、ややイケメン。 

昆虫でたとえるならば、ちょうどカマキリ。 

ややイケメン、だけど、チビ。 

こぶつきの男である。 



そんな男が腰にバスタオルを巻き、左の頬を舐めまわすかのごとく凝視しているのだ。 



「ただならぬ!」 



僕は異変に感じた。 

その彼は、左の頬をぬっぺりと見ているのだ。 





僕は彼からちょっと離れたドライヤーを使い、髪を乾かす。 

鏡越しでのチェックが始まる。 




彼は相変わらず、左手で左頬をゆっくり触りながら、舐めまわすように左頬を凝視している。 

顔はややイケメン。 

だけど、チビ。 

カマキリ。 

シャーシャー。 




なるほど、上半身も締まっている。

鍛えているようだ。 

鋭い眼光。






次の瞬間である。 




右頬!!! 



右頬に右手をあてがう。 



ゆっくりである。 

なでる。 

優しく。 

いたわるように。 

そして、凝視。





次の瞬間! 




正面を向く!!

自分にキリッ!!! 




眉間にシワが入り、さっき以上の眼光である。 

ただらなぬ!!!!! 


くるぞくるぞ!!! 





バスタオル、がばっ!!!! 



ぽこちん、バッ!!!!!!! 






彼、静止。 




僕も、静止。 




だけど、顔はキリッ。 


ぶらーん。



顔、カマキリ。 






5秒後に彼は、顔は鋭く、だけど下はゆらゆらとさせ、更衣室へスーッと帰っていった。 




以上!!

| ポール | ネタ日記 | 00:34 | - | - | -
キャビンアテンダントの姉の話

ここだけの話、姉はキャビンアテンダント。 

いわゆるスッチー。 

その姉から誘いを受けた。 

呑みの誘いである。 






先日の夕刻、姉から次のようなメールがきたのだ。 



「世間は3連休のようですが、いかがお過ごしでしょうか? 

 わたしはストレスにより美味しい刺身を食べたいのです。 

 弟よ、付き合ってくれい!」 




しかし、姉の仕事が終わるのは20時。 

したがって、スタート21時過ぎだ。 

やぶさかではないの逆で、やぶさかであったが、 ストレスを抱えている姉の頼みだ。

「よろしい、付き合ってやろう」 

模範的で立派な弟は返信したのである。 






20時過ぎ、姉からメールがある。 

「腹減って死にそうだ!急いで向かう!」 

相当の空腹のようだ。 

死にそうなのに、目的地まであと1時間。 

生きてこれるのだろうか。 

またメールがくる。 

「現在、○○駅!先頭車両に乗り、急ぎ向かっております!はらへり!」 

うん。空腹なのだな。 

「目的地まであと15分。気絶しそうだ」 

 気絶するな、姉。 

「あと、5分で着く!はらへり!」 

 もう少しだ、姉。 





 待ち合わせ場所に、姉が現れた。 

 僕は驚愕した。 





 スッチーの制服。 




 僕の第一声。 



 「なんで?」 




 主語も目的語もない。 



 ただただ 

  

 「なんで?」 








  

 空港からその制服? 



 それで電車? 



 1時間も? 

  

 なんで? 









 姉は僕の意図を察し答えた。 



 「いやさ、腹が減って1分でも早く来ようと思ってさぁ〜」 



 「コスプレ好きにみられて、視線が痛かったよ」 











 以上。 

| ポール | ネタ日記 | 07:35 | comments(0) | - | -
小学校の頃のあだ名は、サバ君

小学生の頃のあだ名は、「サバ君」である。


ウソじゃない。


本当なのである。 


 



なぜ、サバ君だったのか。


 


僕は魚類系の顔ではたぶんないし、そんなに腐りやすくもない。


ヤンキーにしめられたことはあるけど、酢でしめられたられたことはない。


しかし、サバ君というあだ名が付いたのである。 



あだ名が付いたのは、小学生。


京都の小学生だった頃である。


給食でサバの味噌煮が出た次の日に、僕は「サバ君」になった。


そう。 小学生の時分に、僕は、サバの味噌煮をこよなく愛していたのである。 



給食でサバの味噌煮が出れば、 
「おおー!サバの味噌煮!元気だったか!待っていたぞ〜」 
である。


 


可能なら、サバの味噌煮と結婚して、彼とに寄り添って死にたいと思っていたぐらいだ。


おかわりができれば、当然していた。


だが、いつもは2回が限界である。


学校を休んだ人の分しか余りが出ないから、運がよければ2回おかわりができる程度。


しかし、その日は欠席者も多く、2回のみならず3回もおかわりすることができたのである


おわかり、わんわん!! 



しかしだ。


さすがに、サバの味噌煮3連ちゃんはキツイ。


口全体が全面的にミソだし、魚臭い。


もう食べたくない。


ウゲェーなのである。 



しかし、僕の記憶ではここで終わっている。


その後に、自分がどうしたか覚えていない。


僕は、ぼんやり少年。


何も考えて生きていなかったから、しょうがない。


記憶にないのである。 



 


しかし、次の日の朝。 

坪倉先生が一時間目の授業前、つまり、朝学活で言った。 




「おい、紀貫之。サバの味噌煮、机の中に隠して帰ったらアカンやろー!」 

| ポール | ネタ日記 | 22:48 | comments(0) | - | -
街中で配るポケットティッシュを、なぜ断るのか
街中で配るポケットティッシュをなぜ断るのか、わからないのである。



だって、消費するものやん。

絶対に、使うもんやん。

いつか、買わなあかんやん。

それなのに、なんで断るん?



ははーん、わかったで。

さては、アイドル気どりやろ。

「わたし、鼻水なんて出えへんもん!アイドルやもん!」

そういうこっちゃな。

それなら、わかるわかる。

断るな。



でも、アイドル気どり人ばっかりちゃうな。

なんで断るんやろ?



なるほど。

ジャングルの奥の奥、未開の地から出てきたばっかりなんやな。

最近まで、ちんちんカバーをつけてはったんやな。

そりゃ、使い方もわからへんやろ。

家にたまって邪魔になんで。

それやったら、わかる。

そういうことなんやな。



いや、しかし、日本には、そんな人ばっかりか。

アイドルきどりと、最近までちんちんカバーつけてはった人ばっかりか?





タダやからもらっといた方がええやろ。

街中で配るポケットティッシュを、なぜ断るのか。

わからないのである。



| ポール | ネタ日記 | 00:28 | comments(0) | - | -
金曜日、電車の惨劇

先週金曜日、夜10時。


 

東京メトロに乗っていたのである。




 

その日は、仕事終わりに予備校。


 

みっちり3時間の授業。


 

僕はすっかり疲労困憊。


 

顔面蒼白、無味乾燥、明朗会計なのである。




そんな僕に対し、車内は、陽気なおっちゃんたちで溢れかえっている。


 

なぜなら、その日はハナ金。


 

大手町あたりでひっかけたおっちゃんどもが、ラララ、ライ♪なのである。




 


そんなおっちゃんどもをしり目に、真面目な僕はテキストをペラペラめくるのである。


 

すると、だ。


 

とある駅で電車が停車。


 

なかなか電車が出発しない。





 


なぜだ。


 

待てども待てども出発しない。


 

なぜだ。


 

静まり返る車内。


 

ラララ、ライ♪おっちゃんたちも、ラララ、ライ♪を中断し、車内放送を待つのである。







 

「ただいま、表参道駅にて、緊急停止ボタンが押されました」


 



 


なにッ!!緊急停止ボタン!


 

ただならぬ!


 

人身事故か!!


 



ざわめく車内。


 

ラララ、ライ♪がザワワ、ワイ♪である。





 

皆の脳裏に浮かぶ、最悪の事態。


 

「ハナ金だぞ!やめてくれ!不幸は!」


 

「人の不幸だけは!」


 

皆が共通して思っていた。


 

「何もないことを…」



 



 

アナウンスが流れる。



 



「ただいま、表参道駅にて、緊急停止ボタンを押されました。現在、確認中です。少々お待ちください」


 

ドキドキ…。




「何もないことを…」



 



「えー、緊急停止ボタンが押されました」


 

なんか軽ーい感じ。


 

続いて言う。


 

「少々お待ちください。緊急停止ボタンが押され、ただいま車内清掃中です。」


 




 


誰か、おゲロやった!!!!


 

おゲロの事故や!!!


誰かがやったんやな!


 

我慢しきれず、やったんやな!!!




 



いやね、ええよ。


 

ハナ金やもん。


 

解放感で飲むもん。


 

いつもより酔ってまうもん。


 

電車はゴトゴトやもん。


 

そりゃ、おゲロももよおすで。




 


そやけど、電車の緊急ボタンを押される前にや…。



 



おゲロの緊急停止ボタンを押さんかい!

| ポール | ネタ日記 | 09:27 | comments(0) | - | -
やんなっちゃう夢

寝ている時、よく見る夢がある。

だけど、よく見る夢に限って、やんなっちゃう夢ばかりなのである。

 


まず、1つめに、よく見る夢。

それは、空飛ぶ夢である。

この夢については、見られる人も多いと思う。


大空を羽ばたく。

なるほど、素敵である。

さぞかし気持ちよかろう。

「風に吹かれてどんどん上空へ!わぁ〜、まるで風にようだよ!あははは〜!」

まさに、あははは、である。

 

しかしだ、僕の場合はそうではない。

違うのである。

そんな気持ちいいものではないのだ。

 

僕の空を飛ぶ夢は、地面からちょうど50cmぐらいのところを飛ぶ夢なのだ。

しかも、飛び方。

羽があって飛んでいるわけではない。

平泳ぎである。

しかも、スピードが止まるぐらい遅い。

止まると落ちる。

したがって、落ちないように、とにかく必死である。

地上50cmぐらい空中を平泳ぎで、
 
「はぁはぁはぁ!進め進めぇーい!!!」

滑稽以外のなにものでもない。

 

想像して頂きたい。

地上50cmしか浮いていないのに、必死に平泳ぎをしている31歳。

「浮いてる!!!」

という感動より、

「必死すぎ!!!」

という感想の方が多いのではなかろうか。

そんな空飛ぶ夢をしばしばみるのである。

やんなっちゃうのである。

 


そして、もう1つ、よく見る夢。

「街中や学校で服をなくす夢」である。

あらゆるところで、僕は服をなくす。

もう学生ではないが、学生時代に戻ってまで服をなくす。

 

しかも厳密にいうなら、服を完全になくすわけではない。

残された着衣が1つだけある。

 

白のブリーフである。

今や、小学生かコントでしかみない、あれである。

僕に残された着衣は、白のブリーフのみである。

 

 

新宿の服屋の試着室で、白のブリーフ。

体育の授業中に更衣室で、白のブリーフ。

温泉の更衣室で残されたのは、白のブリーフ。

この焦りと屈辱たるや、筆舌しがたい。

 

夢よ、なぜいつも僕の服を奪うのだ。

そして、なぜいつも白のブリーフのみ残すのだ。
 


せめて、トランクスを。

せめて、バスタオルを。

 

ギブミー・トランクス。

ギブミー・トランクス。

 


そんな夢ばっかりだから、まったく、やんなっちゃうのである。

ちぇっ。

| ポール | ネタ日記 | 12:31 | comments(0) | - | -
「関西弁が地球を救う」

「愛が地球を救う」

ちゃうねん。

関西弁が地球を救うんやって。




良く考えてみーさ。

関西弁喋ると面白いこと1つぐらい言いたくなるやろ。

面白いことをいえば笑いがおきる。

笑いは幸せの証や。

幸せな人が増えるんやで。

地球を救うやん。

よって、関西弁で喋らんかい!



仕事でもそうや。

挨拶の時に、

「いつもお世話になっております」

やないねん!!

「いやいやいやぁ〜、儲かってまっか?」

やろ!!

儲かってたら成約やろ。

儲かってへんやったら成約は無理やろ。

効率化、かつ、合理的や。

まず間違いなく経済成長できる。

よって、関西弁で喋らんかい!




男女関係やってそうや。

男が女の子と遊んでて、ちょっとチョカイだすとする。

標準語みたいに、

「やだよ!」

やないねん!!

「あかん…」

やろ!

たまりません!!

結婚成立や。

少子化問題が解決できるやろ。

よって、関西弁で喋らんかい!




『関西弁は地球を救う。標準語を関西弁に』

是非、どっかの政党のマニフェストに入れて欲しいな。

| ポール | ネタ日記 | 00:50 | comments(0) | - | -
お弁当選びを巡る、喜びと悲しみ

出勤中、昼食はオフィスで食べようと腹を括ったのである。

 

強い決意を胸に駅の改札を出て、コンビニへ向かったのである。

昼食を買うためである。

しかしだ。

僕はコンビニの食べ物は好きじゃない。

もっとも、味が好きじゃないというわけじゃない。

「濃い味バンザイ党」出身の僕としては、味は好きなぐらいである。

 


では、何が好きではないか。

あの必要以上のカロリーが好きではないのだ。

それ、おにぎりを手にとって裏返してみたまえ。

1個で200カロリーぐらいある。

驚愕のカロリー。

あんなに小さいのに、なぜ、あのような数字をたたき出せるのか。

常軌を逸していると言わざるを得ない。

なお、情報筋によると、あれは日持ちをさせるために、油を塗り塗りしているようだ。

おにぎり却下。

 


続きましては、お弁当である。

お弁当を手に取り、中身を確認。

添加物がいっぱい入っているであろう惣菜。

うむ。すごい。

あっぱれである。

次に、お弁当さんを、コロッとひっくり返してやる。

うむ。必要以上のカロリー。

これを食べたら、中年太り一直線だ。

いやんいやん。

お弁当さんを、表に戻してあげる。

そして、そっと、棚に返してあげる。

お弁当さん、さようなら。

 


あたりを見回す。

コンビニは添加物とハイカロリーなものであふれている。

中年太りを避けたい僕にとっては、買えるものがさっぱりないのである。

 


僕は気づいた。

「ははーん。さては、このコンビニ、僕をブタにさせる戦術やな」

天才である僕は気づくのである。

しかし、そうは問屋がおろさん。

こちとら、天才やで。

しかも、「ミナミの帝王」の萬田はんのモノマネが得意で通ってるポールやで!

きっちり耳揃えて、買わしてもらいまっせ!!!

 

 

あたりを見回す。細かいところまでである。

ギュッとフォーカスを絞る。

そこで、目に飛び込んできたサラダがあった。

「一日分の野菜が入っております」

そういう売り文句で陳列されているサラダ。

「ほー、ええやないかい」

しかも、かなりの量。

量も申し分ない。

カロリーを見ると、なんと約100キロカロリー。

「これだ!」

と僕はぺチンと膝を叩いた。
(なお、このペチンが僕の決済のお知らせである)

 


僕はサラダを右手に持ち、レジへ向かう。

しかしだ。

途中、ある疑問が生じた。

「はて、これだけで足りるか?」

足りない。

たぶん、足りないのである。

そこで、目に入ったカップヌードルを手に取ってレジへ。

よし!

レジでお会計をして、ホクホク顔でコンビニを出た。

 

我ながらいい買い物ができた。

なるほど、僕が天才といわれる、ゆえんである。

素晴らしい。

 


しかしだ、その天才が、5秒後に、足を止める。

ふと気付く。

カップヌードル。

 

 

添加物、エーンド、ハイカロリー!!!!!!!!

 


なんでやねーん!!

自分にツッコミを527回いれときました。

 

 

それだけ。

すんません。

| ポール | ネタ日記 | 06:51 | comments(0) | trackbacks(0) | -
スズメを捕まえることはできるのか?

僕は、小学校4年生から小学校6年生まで、京都の左京区に住んでいたのである。
わずか約3年間ではあるが、色々思い出がある。
ネイティブなみに京都弁を話せるようになったし、いわゆる強豪といわれる野球チームに所属して必死にベンチを温めていた。

転校した初日にノコギリ投げられたし、異性に初めて告白されたのもこの京都。

色々な思い出があるのである。


その中でも強烈だったのが、小6の頃の担任の先生。
坪倉先生(仮名)という。
人生で出会った先生の中で、
もっとも大好きな先生。

そして、、もっとも先生らしくなかった。
とくかく、「先生」という枠の規格外だった。


まず、髪型がプチリーゼント。

ポマードで決めているのである。
いきなり授業でギターを弾きだすし、授業中にバイクの話を1人で盛り上がって話す。
授業をやめてみんなでラケットベースボールしたり、生徒とガチンコで口喧嘩して先生がガチで謝ってた。


とにかく、変な先生。
だけど、すっごく素敵な先生。


その先生が授業中に話していたことを、今日思い出した。
思い出して、ほくそ笑んだ。
以下、授業中に話した先生の話。


「先生な、小さい頃になんでか知らんけど、突然、スズメを飼いたくなったんや」
「本気で飼うたろうとおもってん。だけどな、スズメってすばしっこやん。だから、どないして捕まえたろか、必死に考えたんや」


 


先生はまじめに話し始めるのである。


「先生が思いついたんは、米つぶでおびき寄せて、すずめが米つぶ食っとる時にアミで捕まえる方法や」
「普通の作戦や戸思ったやろ?」

「甘いねん。先生は秘策を考えててん。」

「米つぶに酒を一杯まぶして、スズメちゃんを酔わすって作戦や!」
「(生徒)えー!うまくいかんへんやろー!」

生徒は大合唱である。
小学生でもわかる。うまくいくはずがない作戦なのだ。


「まぁ、聴き。そこで、先生はいっぱい酒をしみこませた米つぶを、庭にまいたんや」
「したらな、しめしめスズメが1匹がきたんや。アホなスズメは米つぶ食うやんや」
「スズメちゃんがどないなるか観察しとってん!」


「したらな!先生おどろいてん!嘘やないで!!!」
「スズメが酔っぱらって千鳥足になってん!!」


 


「(生徒)うそやー!!!!!笑」


「ほんまやって!よろよろ歩きの千鳥足になってん!足もとおぼついてへんねん!スズメちゃんが酔っぱらっててん!」


「(生徒)絶対うそやー!!!」


坪倉先生の顔は本気。
うさんくさい先生だけど、本気でいってた。




「嘘やないって!!!ほんまやって!!この目でみたねんもん!」
「鳥だけに千鳥足やねん!!」


「でな、先生、この後のことが、もっとびっくりしてん!」

「(生徒)なになにぃー?」


「衝撃やで!」


「酔っぱらったスズメが、米つぶを枕にして寝たんや!」

「(生徒)うそやー!!!!!笑」


「ほんまやって!ほんまやって!」


 

坪倉先生は、最後まで真顔で話していた。

ウソかホントか。

真実は坪倉先生のみぞ知るのである。

| ポール | ネタ日記 | 14:43 | comments(0) | trackbacks(0) | -
満員電車ってイヤッ!

先日のこと。
眠い目をこすりながら電車に乗ったのである。
ただし、電車といっても、普通の電車ではない。
満員電車に、である。

僕が毎朝乗る電車は、田園都市線という。
この沿線、尋常ではない混みようなのである。

この沿線に引っ越す前から、ただならぬ噂は聞いていた。
しかし、僕は、
「ふっ、満員電車か。慣れたものよ」
と余裕をぶっこいていた。
なぜなら、東京に出てくる前、すなわち、北海道で熊と一緒に暮らしていた頃、
「こちとら、札幌の地下鉄で混雑率No1の東西線に乗っとったんじゃい!」
という自負があったからだ。

札幌の東西線。
花形である。
宮の沢から大通を経由し、新さっぽろまで結ぶあの沿線。
あの混雑する沿線に毎日乗っていたのである。
「なめとったらあかんで!わしゃ、札幌東西線の帝王や!東京の田園都市線がなんのもんじゃい!」
だったのである。


しかしだ。
東西線の帝王は、田園都市線を完全になめとったのである。

この沿線、帝王の中の帝王。そう、満員電車の中の、満員電車だったのである。
混雑率198%を誇り、全国トップ10にビシーッと入るような沿線。
全国トップ10の混みようと言ったら、尋常ではない。
札幌の地下鉄の「肩がぶつかる」というレベルではないのだ。
「隣のおっさんと唇が重なる」レベルなのである。


そんな満員電車に乗っていた、先日のことである。
引っ越して間もない頃は、この満員電車に狼狽した。
しかし、3年目になると、
「まっ、混んでるね。うんうん。諸君、ご苦労」
と慣れたものである。

しかし、この日は若干の遅延もあったせいか、いつにもまして満員電車なのである。
駅に停車し、大勢の人がなだれ込んでくると、
「おうおうおう!」
と心の中で言っちゃうぐらい混雑していた。
まさに、「隣のおっさんと唇が重なる」レベルなのである。



そんな中、駒澤大学という駅から乗ってきた男がいた。
だらしない服を着た、20代後半の男。
イヤホンをつけ、満員電車なのに動画を必死に見ている。
「神様、彼を僕にお近づけなさらないようにッ!」
と願うような男であった。

しかし、日頃の行いが悪い僕の願いは叶うはずもなく、
男は、僕の側にびったりくっ付いたのである。
この満員電車である。びったりである。
そう、すなわち、唇が重なりそうなレベル。

間近に見る彼は、強烈だった。
手あかが付いた眼鏡を装備。
重なりそうな唇は、はれぼったいタラコさん。
タラコさんを強調させる、半開きの口。
「いやいや!このタラコは食べたくない!」
切に願ったのである。

そんな中、彼は満員電車の中でモゾモゾ動き、ちょうど僕に背を向けるような態勢に変更した。
彼は相変わらず携帯で動画を見ている。
彼が態勢を変えたのもあって、その動画の内容が見えたのである。

萌え系のアニメ。

制服を着た2次元少女が、萌え萌えしているのである。

「やっぱりッー!!!」
僕は心の中で叫んだ。

と同時に、その男にだんだん腹がたってきた。
口を半開きにして、周りを顧みずに動画を見る男。
手あかがいっぱいついた眼鏡。
せめて口を閉じろい!
眼鏡をふけーい!
見れば見るほど腹が立ってくるのである。

僕がアントニオ猪木なら、
「バカヤロー!!」
という掛け声と共にビンタをかましてやってた。
だけど、僕は猪木でもないし、あんなにアゴもながくないし、タオルも首からかけてなかったのでやめておいた。


次の駅でも、沢山の人が乗車してきた。
彼は態勢を反転させ、僕とちょうど向き合う形になった。
彼は携帯を見ているので、すなわち、彼の携帯電話の裏側が見える状態になったのである。
彼の携帯の裏側。
どういう状態か。


充電器カバーがない!
どっかになくているのである!!


充電器が丸裸で、世の中の人たちに
「どうもこんにちは。充電器です。カバーはいなくなりました。お恥ずかしい」
そんな状態。



もうね、なんかね。
「だから口が半空きなんだよ!!」
って因果関係の薄いことを吐き捨ててやりたくなった。


考えてもみてください。
本当に些細なこと。
充電器のカバーがなくなっていること。
だけど、充電器カバーがなくなっているだけで、こんなにも腹が立ったのだ。


僕は貴重な体験をした。
ありがとう、タラコ。
君のことは忘れない。
充電器のカバーは大切にするよ。



僕は明日も、そんな満員電車に乗るのである。

| ポール | ネタ日記 | 20:19 | comments(0) | trackbacks(0) | -
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